君たちはどう生きるか

 

父が亡くなって3年目に親族が集まった際に母が前に立ってお礼の挨拶をした

 

人前に出ることが特別得意でもない母が集まってくれた人たちにひたすら感謝を伝えようとする姿に思わず涙が溢れそうになった

 

体調を崩しても病院に行く事を頑なに拒む父に対し、通常なら「お願いだから病院に行って」と言いそうなものを、最期までその意思を尊重し、そばで手を握りながら父に感謝の言葉を伝え続けていた母

 

どう生きるか

 

人生の折り返しも過ぎ、そう自問する機会が増えた自分にはロールモデルが身近にあることに改めて気付かされた

 

目に見える達成や到達も求めずただ目の前に与えられた事に一生懸命取り組む

 

簡単に真似できそうにないが、そんな風に生きられたらなぁ、そう感じた滞在だった