空白の時間

 

真言宗の祖空海にはその消息が記録にない空白の7年間といわれる期間がある

 

23歳で出家の宣言書を記し、30歳で遣唐使として留学するまでの間である

 

山に篭って修行を行なっていたとも言われている

 

遣唐使として唐に渡った際、通訳を必要とせずまたその漢文能力が唐の上級官史を驚愕させたという。全く無名で一介の留学生であった空海が入唐後ほどなくして密教の高僧から直弟子千人を差し置いて教えを授けられたという

 

その7年間に周到な準備を行なっていたと考えられている

 

ただ高きを目指して過ごす空白の時間

 

時は疫病が流行り、人々が暴徒と化す中、生きているだけでも良いかなどと思いがちであったが、私もそのような時間を過ごすため山に篭ろうと思う